義母の命の熱を受け取って

全面的にサポートします」と“はごろも”さんが言ってくれたから・・・義母の最後の退院許可が下りました。3年間コロナ禍で一人待ち続けた90代の義父は、どうしても家に引き取りたかったのです。

出張等で多忙な私に代わり、医師との退院関係の契約などを“はごろも”さんが代行・同席してくださり、とても助かりました。

家族で駆け付けて、みんなで部屋でゴロゴロしながら義母に話しかけたり、手足をマッサージしながら、逆に義母から愛をもらっていたような穏やかな時間を過ごしました。24時間見守りをお願いしていたので“はごろも”さんは隣室に控え、その間に私たち家族だけにしてくれ、私たち家族だけでゆっくりお別れの「ありがとう」を伝えることが出来ました。

声を発することのできない義母でしたが、僅かに目を開けて私たちの言葉を聴いてくれ、想いを受けとめてくれた様子でした。ひと晩中 眠れず身体はキツイはずなのに、温かくて爽やかで、何ともいえない不思議な空間にいたように感じます。

退院して24時間を待たずに義母は息を引き取りました。そのまま“はごろも”さん方と一緒に義母の身体にクリームを塗りました。

柔らかく温かな義母に、亡くなった人という感覚はなく、身体というより心に触れているようでした。義母の身体は熱くて、私たちは汗だくでした。

「この熱は、命の熱です。お義母様は、愛と命を放出しているのです。皆さんで受け取れてよかったですね」と高橋さんがおっしゃいました。 私たちの願い通りのお別れ(直葬)を終えた今、もっと早く“はごろも”さんに相談していたら、義母が元気なうちに義父と家で過ごせたのに・・・と思います。後悔といえばそれだけです。